ネットリテラシーとは?ネット上でのよくある風俗業界トラブル対策
子供からお年寄りまで、いまでは誰もが当たり前に使っているインターネット。
風俗業界も例外ではなく、お店だけでなく、キャスト個人もSNSで発信・集客することが珍しくなくなってきました。
簡単に全世界に向けて発言できるので、ちょっとした一言が物議を醸し大炎上してしまうことがあります。
そんな現代では「ネットリテラシー」が低いと困ることも・・・
いまや「小学生にもネットリテラシー教育を!」と言われる時代。
今回は、令和に生きる風俗嬢の必修科目とも言える「ネットリテラシー」や、風俗業界でも頻発しているネット社会ならではのあるあるトラブルを解説、対策をご紹介していきたいと思います!
ネットリテラシーとは?
猫も杓子もインターネットの現代。
ネット上には真偽問わず膨大な量の情報が日々駆け巡っています。
ネットリテラシーとは「インターネット・リテラシー」の略です。
リテラシーとは英語「literacy=読み書きの能力」から来ていますが、日本語でのリテラシーは「ある特定の分野に関する知識や理解能力」のことを指しています。
つまり、ネットリテラシーとは、インターネット上の情報を正しく理解し、それを適切に判断・運用できる能力のことです。
インターネット上にある情報は全て正しいというわけではなく、嘘や間違った情報も多いので情報の真偽を判断する能力が必要となります。
ネット上でのトラブルに巻き込まれないために
参考文献:ネットリテラシーの基本 _ インターネットトラブル _ 千葉県警察
ネットでの発言は全世界に発信されると思え!
Twitter・Instagram・TikTokなどのSNSやYoutubeなどのメディアを欠かさず見てる人は多いですよね。
若い世代にとっては、テレビよりもSNSやYoutubeなどの方が見ている時間が長く、身近に感じているのではないでしょうか。
また情報収集だけでなく、TwitterやInstagramなど、SNSは誰でも簡単に世界に向けて情報発信ができます。
簡単がゆえに「発信側」になっている意識も薄れがちで、何気なくつぶやいた投稿内容が原因でトラブルに巻き込まれたり、加害者になってしまうこともあります。
公開範囲を限定していたり、例えそれがLINEやDMなど個人間のやりとりであっても、いつどこから情報が漏れるか、晒されるかわからないので注意が必要です。
ネットの情報を鵜呑みにしない!
これはSNSだけでなく、どのメディアでも言えることですが、情報をすぐに鵜呑みにしないことが大事です。
前述したようにネットリテラシーとは「ネット上の情報を正しく読み取り、判断すること」です。
ネットでは正しい知識や裏の取れた情報でなくとも、誰でも簡単に情報を発信することができます。それが正しいものかどうかは誰も保証してくれません。
昔から2chなどではなにか情報が書き込まれると、「ソースは?」と情報元や根拠を求める人が多かったです。
もちろん現代でも、自分で情報を精査し判別することがとても重要です。
直接本人に言えないようなことはネットに書かない!
風俗などのお仕事をしている女性の中には、ネットの掲示板やSNSなどで根も葉もない噂を流されたり、誹謗中傷され悩んでいる人も多いです。
ここ数年芸能界でも、ネットでの誹謗中傷に悩まされ、心を病んだり、自ら命を絶ったというニュースが飛び込んでくることがありました。
ネットだと誰が書いたかも分からず、顔も見えないので普段より高圧的になったり、酷いことを平気で言う人が多くいます。
それ、直接本人に言えますか?
ネットに出したものは消えないと思え!
ネットで公開した写真や発言・情報は、簡単に見た人の手によって複製され拡散されてしまいます。
悪い情報だけでなく、もう一度見返したい・タメになる情報など個人でスクショし、友達と情報をシェアしたりすることもありますよね。
このように一度ネットに流れた情報は次々に複製されます。
元情報・発言などを、発信者が削除してもスクショされたものは消えません。
よく炎上した人が問題になっている発言を消したり編集していますが、もう後の祭りです。
昔は「魚拓」、今では「デジタルタトゥー」と言われ、一生残り続けることになります。
タトゥーはレーザーで消えても、デジタルタトゥーは消せないことがほとんどです。
ネットでの行動は全部記録が残ります
ネットの世界は匿名だし個人情報も知られてないから何を言っても平気、消せばバレない!と思って誹謗中傷を繰り返す人がいます。
しかし最近は誹謗中傷された被害者が「開示請求します」と言うのを聞くことが増えましたよね。
通信事業者やSNSの運営会社などは全ての行動や発言をログとして残しており、これらの情報は「プロバイダ責任制限法第4条」という法律に基づき、ネット上で誹謗中傷をするような発言などを行った発信者の情報(住所、氏名、登録された電話番号など)についてプロバイダに情報の開示を求めることが出来るようになっています。
消せばバレない、なんてことはないんですね。
侮辱罪の厳罰化
参考文献:侮辱罪の厳罰化でネット上の誹謗中傷対策はどう変わる? _ 福岡で企業法務に強い顧問弁護士に相談|たくみ法律事務所
侮辱罪といわれても、具体的にどんなものなのかピンと来ないかもしれません。
侮辱罪とは「事実を摘示せずに公然と人を侮辱した」ことが要件になります。
事実を摘示しない、ということは具体的事実を伴わないことで「デブ!」や「ブス!」などがこれに当たります。
不特定多数が見れる・聞けるような場所や状態(SNSなどもこれに当たります)で、人を侮辱したり悪口をいうと侮辱罪に当たります。
間違えやすいものに「名誉毀損罪」があります。
名誉毀損罪とは
「事実を摘示し公然と人の社会的評価を低下させた」ことが要件となります。
この事実を摘示とは、真実であるかは問われず、根も葉もない噂であっても該当します。
名誉毀損罪の法定刑は3年以下の懲役・禁錮または50万円以下の罰金です。
厳罰化で変わったこと
ネット上での誹謗中傷が社会問題となっていることを受け、今年の7月7日から侮辱罪の法定刑を引き上げる改正刑法が施行されました。
どう変わった?
(これまで)拘留または科料、時効1年
↓
(改正後)1年以下の懲役・禁錮または30万円以下の罰金、時効3年
これまで科料だけと罪が軽かったため、証拠を集めて立件することに消極的になりがちでしたが、今回の改正で捜査機関が動きやすくなりました。
投稿などを特定するためのハードルが下がったことから「侮辱罪で逮捕・起訴される可能性が高くなった」と言われています。
懲役刑も加わり、時効も1年から3年に変わりました。
ネットで誹謗中傷されたらどうすればいい?
ネットで誹謗中傷されたときの解決策はいくつかあります。
①削除請求:投稿されたサイトの管理者や裁判所に削除を求める
②発信者情報開示請求:法的手段により投稿者を特定する
→※《発信者情報開示請求》は投稿者の氏名・住所などを特定するためのログと呼ばれる記録の保存期間が限られているため、投稿から一定期間内に行う必要がある
③損害賠償請求:投稿者を特定できた場合、民事での損害賠償請求を求めて裁判外で交渉し、交渉がまとまらなければ裁判を起こすこともできる
著作権と肖像権
著作権とは
「モノ」に対して発生する権利
著作者が作成したモノ(小説・論文・音楽・絵画・建造物など)から発生する利益を独占的に受け取ることが出来る権利
肖像権とは
「ひと」に対して発生する権利
自分の顔や姿を勝手に撮影されたり、撮影したものを使用されないための権利
※肖像権は写真や動画だけでなく彫刻や絵についても言える
参考文献:著作権と肖像権の違いとは?
写メ日記やSNSに上げる写真・画像には注意が必要
よくYoutubeなどでも、公開されていた動画が突然非公開になることがありますよね。
「動画に映っていた人から非公開にしてほしいという申し出があった」ということが理由であることがあります。
つまり「肖像権を侵害しているので削除もしくは非公開にしてほしい」ということです。
これ、今や芸能人やYoutuber・インフルエンサーに限った話ではありません。
外で撮影した写真や動画に知らない人が映り込んでいたがそのまま公開した
アニメや芸能人などの写真をSNSや写メ日記にアップした
このようなことがありませんか?
故意がなくても、意図せぬところでトラブルになる可能性があるので、ネット上に公開するものに関しては公開範囲に関係なく注意が必要です。
他人の写メ日記などから画像を無断使用するのもダメ
ここまで読んでくださった方ならもうお分かりだと思いますが、他人の写真や投稿した内容の無断使用・パクリはNGですよ!
それぞれ、肖像権と著作権の侵害にあたります。
なかには「他店の在籍の子の写メ日記が良い感じだったから写真を保存して使っちゃった」なんて人や
「SNSで見つけたこの子可愛いからうちの在籍の子ってことにしよう」なんてお店もあるとかないとか・・・
発覚したら間違いなくバレてトラブルになりますし、れっきとした著作権・肖像権侵害なのでやめましょう。
写メ日記やSNSの写真が悪用されてる?
Twitterの裏アカなどで写真を勝手に使われていた
Tinderなどのマッチングアプリで勝手に写真を使われていた
ダミー店や振替店の在籍嬢として勝手に写真を使われていた
SNSをやっている女性なら、こんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
写真を載せなければ解決…というわけにもいかないのが、昨今のネットビジネス化した風俗業界。写メ日記もお仕事のひとつですよね。
しかし、顔を一部隠した程度ではやはり悪用されてしまうのが関の山です。
悪用を防ぐための対策としては
写真に文字入れ(源氏名やIDなど)をする
お店のロゴやIDなどを透かしで入れる
このあたりが手っ取り早い方法です。
すみっこの方に小さく…となると切り取られて使われる可能性が高くなるので、可能であれば大きめに入れるとなお良しです。
おすすめは《店名+源氏名》で大きめに入れることです。
顔・胸・お尻・脚など、写真のメインになっている箇所に大きめに入れるといいかなと思います。
透かし加工は、写真加工アプリなどで「透明度」を変えることで簡単にできるので、ぜひやってみてください。
まとめ
ITビジネスと言われる昨今の風俗業界。
日常茶飯事ともいえる誹謗中傷、著作権や肖像権の侵害など、被害者にも加害者にもいつでも転ぶ可能性があります。
予期せぬトラブルに巻き込まれないよう、ネットリテラシーを高めていきましょう!
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