起きられないのは病気だった！起立性調節障害って知ってる？

 

そんな人がいたら、どう思いますか？

それは社会人としてダメ人間だよ

と言われるかもしれません。

私も去年までそう思っていました

自分のことを。

同じような人、いますか？

もしかしたらアナタは私と同じ病気かもしれません。

起立性調整障害

って言うんですけど。

 

今の私と昔の私

まず、私の話をさせて下さい。

私は現在風俗嬢として働いています。

勤務先のお店は、デリヘル（デリバリーヘルス）というタイプのお店になります。

お店のドライバーさんが車でお客様のお家やホテルのお部屋に送ってくれるので、そこで彼氏とするのと同じことをします。

と言ってもデリヘルは本番禁止のお店なので、SEXはしません。

キスしてイチャイチャして、最後は手か口か、素股といって太ももやアソコの外側を擦りつけて、イッてもらいます。

それで

最も人気の90分コースだと

基本のコースバックが15000円

最も短い60分コースだと

基本のコースバックが10000円

これに、指名された場合は指名料2000円

がプラスされた金額が、私のお給料です。

1日大体3-4人くらい接客するので、4万円以上持って帰ることが多いです。

これが今の私です。

OL時代の私は遅刻魔だった

風俗で働き始める前、私は一般企業でOLとして働いていました。

パソコンで書類を作ったり、ファイリングをしたりする、普通のOLです。

実はOL時代、私は遅刻魔でした。

朝、どうしても起きられないんです。

アラームもかけているし、目は覚めるんですが、どうしても起き上がれない…

頭がものすごく痛くて何も考えられないし、クラクラして服を着替えたり準備ができないことがよくあるんです。

頑張って無理して会社にギリギリで飛び込み、その日はものすごく疲れ果てて帰宅する…

でもそのうち本当に起きることができなくて、しょっちゅう遅刻するようになってしまいました。

最初は

風邪かな

睡眠が足りなかったのかな

と思いましたが、あまりに繰り返すので

と焦り始めました。

友達や同期からの飲み会の誘いも断り、仕事が終わったらとにかく早く帰宅。

食事が終わったらとにかく早く片付けて、お風呂に入って、寝ました。

翌日着て行く予定の服を着たまま寝たり、メイクをしてから寝たりもしました。

何とか朝起きて会社に行けるように

それだけを中心に私の平日は回っていたんです。

正直、すごいストレスでした。

でも起きられないつらさは悪化するばかり。

ついに私はこれは何かメンタルか脳の病気に違いないと思い、病院へ行ったんです。

 

学生時代もそういえば…

色々質問されたり、検査をされているうちに、思い出したんですが、そういえば学生時代も起きられない人だったんです、私。

朝、両親にすごい勢いで叩き起こされてました。

叩き起こされても、頭が痛い、気分が悪いと言って、なかなかベッドから出ない私に、両親はよく怒っていました。

小学生の時とか、叩かれてましたね。

でもあの頃って、親が起こしてくれて、「早くしなさい！」「遅刻するわよ！」って叫び続けてて、朝ごはんも用意されていたから、割と何とかなってたんですよね。

自分は朝が弱いんだ、低血圧なんだと思っていたので、大学では、1限目、2限目の授業はほぼ取りませんでした。

 

起立性調節障害と判明するも時既に遅し

そんなことを思い出していた私が、お医者さんから告げられたのは

起立性調節障害

という病気の名前でした。

聞いたこともない名前で

めまい？立ちくらみ？

長時間、立てない病気？

と思ったのですが、これ、私の症状そのもの。

実は、小中学生の10％くらいが発症していて、正しい治療をすれば3年以内に良くなるんだそうです。

知らなかった(´･ω･｀)

しかも最も悪化する原因は、無理してストレスを溜めることなんだそう…

早速、会社にも診断書を提出し、事情を話したのですが、時既に遅し。

怠けていると思って、私に批判的な人が何人もできていた

知らない人が多い病気なので理解が進まず、的外れなアドバイスがきたり、腫れものに触るような扱いを受けるようになった

とても居心地が悪かったです。

それまでの

自分はおかしい、怠けている、直さなきゃ

という気持ちより

病気だからどうしようもない

という気持ちが大きくなってしまい、ついに仕事を辞めてしまったのです。

水商売で働くのはムリだった

とはいえ、何もしないで生活していくことはできないので、手っ取り早くお金が稼げて、間違いなく起きることができる夜の時間帯に働こうと思いました。

学生時代の友達が、ガールズバーやキャバクラで働いていたこともあり、水商売を考えたんですが…

私、お酒が全然飲めないんです。

お酒を飲んで、高いお酒を注文してもらわないと売上が上がらないのは厳しいです。

それに水商売のお店はどこも

があり、中でも遅刻への罰金がびっくりするくらい高くて…

無理だなと思いました。

見た目にもお金がかかるし、同伴ノルマや売上ノルマもあるし、正直、昼の仕事がうまくできなかったタイプには、むしろこっちのほうがキツイんじゃないかなと…

最後に

風俗にはやはり少し抵抗がありました。

何より、会社で働けなかった上に水商売もできないほど起きられない自分って、社会不適合なんじゃないかと落ち込みました。

この際、とりあえず私を受け入れてくれる仕事なら、何でもいいという気持ちだったんです。

結果から言うと、風俗は本当に楽に働けます。

自由出勤制なので、好きな日数だけ、好きな時間に働けます。

私はとりあえず確実に起きれる夕方から、短時間だけ出勤シフトを入れました。

遅刻するのが怖かったからです。

そしてその後私は、風俗がどれだけ優しい世界か知ることになりました。

実は午後遅くからのシフトにしたにも関わらず。起きられないままの日があったんです。

ちょっと色々ストレスがあって、起立性調節障害が悪化していたのかもしれません。

いわゆる当欠です。

次の出勤日に、また以前のように夕方からだけの出勤にしたいとお店に伝えたところ、店長に別室に呼ばれました。

怒られる(+_+)

と思ったのですが、そうではなく

 

と訊かれました。

溜めていたものがワッと出てきて、病気のことを泣きながら話したんです(^^;)

病気のこと、すごく理解してくれて（その場でググって調べてくれました）

予約が入っている日は、1時間前の出勤確認より早く、モーニングコールしてもらえることになりました(´；ω；`)

また出勤時間も短めで入れておいて、調子が良ければ延長して働けばいいと言って貰えました。

せっかく来て5時間くらいで帰るの、もったいなかったんで、すごく助かります。

スタッフさんも周りの同僚女性も、私の病気の話を聞いても、変な顔をしたりする人誰もいなかったです。

なんて、スタッフさんと女の子のコントみたいなやり取りを聞きながら、思いました。

普通に働けない人こそ風俗に

こういったことと上手くつきあえてこそ社会人なのかもしれませんが、正直無理なものは無理です。

風俗なら、そういった枠からはみ出してしまった人でも許されるし、自分のペースで働けます。