NS・NNソープで働くなら定期的に受けるべき?子宮頸がんと検査
突然ですが、風俗で働いている女性の皆さん、最後に性病検査を受けたのはいつですか?
女性キャストの性病検査を義務付けているお店も多くなってきました。
中にはクリニックと提携していて、格安で検査できるというお店も多いです。
性病予防の意識が高くなっているのは、いいことですね。
その反面、コロナで業界全体の売上が落ち込んだ影響か、「NS」や「NN」などスキン未着用のサービスを提供するようになったお店も出てきています。
また近年、梅毒が急増していることからも分かるように、プライベートでもスキンを着用せずに行為に及ぶ人たちが多いように思います。
嘆かわしい…
「妊娠や性病になるリスクがあるからゴムを着けなきゃ」という認識はあるけれど、結局生でしてしまったことがあるなんて人は、ももジョブ読者の中にも少なからずいるでしょう。
でもスキン未着用での行為によるリスクは、妊娠や、HIV、梅毒などの性病だけでは有りません。
今回、皆さんにお伝えしたいのは、子宮頸がんのことです。
ゴム、ちゃんと着けてる?
コンドーム、ちゃんと着けてますか?
この点、風俗のお仕事で働いている女性は、「性病」に関しては敏感になっていきますよね。
それに最近は、定期性病検査を義務付けていたり、クリニックと提携しているお店も増えてきています。
なので、お仕事では、必ずゴムをつけてもらっているという女性が多いのではないでしょうか?
コロナの影響でNS・NNソープが増加?
ただし最近、「NS・NN」デビューしてしまった風俗嬢さんもいるようです。
にっくきコロナ。
風俗業界も、コロナによって打撃を受け全体的に売り上げが落ち込んでしまった業界の1つです。
その結果、よりハードなプレイをウリにするため、「NS・NN」でのサービス提供を謳うお店が増えました。
性病検査はしっかり受けているけど…
特にスキン非着用のソープの場合、しっかり「定期性病検査」を義務付けているお店も多いでしょう。
もちろん検査は大切です。
ただし結果が陰性(非感染)だと、「性病検査はオールクリアだったから大丈夫!」と安心してしまいがちです。
性病なったことないもん♪
と豪語する人もいます。
でもね。スキンを着用せずセックスをすると、性病以外にもリスクが上がるものがあるんです…
それは、子宮頸がん。
がんです。
子宮頸がんってどんな病気?
世の中にはいろんな病気があり、どれもかかりたくないですが、恐らく全員が「絶対になりたくない!」と思っているのが、「がん」ではないでしょうか。
残念ながら、たった一度でもセックスをしたことがあれば、発症する可能性があるのが「子宮頸がん」です。
子宮頸がんの主な原因は「HPV(ヒトパピローマウイルス)」というウイルスへの感染です。
セックスをすることによって子宮頸部がHPV ウイルス感染するんですが、このHPVウイルス自体はありふれたウイルスです。
男女問わず感染し、「男性経験のある女性の半分以上は一生に一度は感染機会がある」と言われています。
簡単に言うと、女性の半数は人生のどこかでHPV感染しています。
しかし、HPVウイルスに感染したからといって、100%子宮頸がんを発症するわけではありません。
ここが大事です。
HPVウイルスに感染した人の多くは、免疫力によってウイルスを自然にやっつけてしまいます。
なので感染したHPVウイルスは排除されていきます。
ところが、10%の人はHPV感染が長い期間持続してしまいます。
さらにこのうち一部の人は、自然治癒せず、異形成(現状がん細胞とは言えないけど、がんに進行する確率が高い状態のこと)に、そして数年かけて子宮頸がんへと進行していきます。
罹患者数と年代の統計
なんだ、じゃあ滅多に子宮頸がんにはならないんでしょう?
そう思うのはまだ早いです。
一体年間でどれくらいの人が子宮頚がんに罹患しているのでしょう?
国立がん研究センターの情報によると
診断数(2019年):10,879例
死亡数(2020年):2887人
となっています。
なお、異形成ではなく子宮頸がんになってしまうと、比較的早期に発見されたステージ1でも
単純子宮全摘(子宮と卵巣の摘出)
広範子宮全摘(子宮と卵巣に加え、膣の一部や基靭帯、骨盤内リンパと広範囲に切除する大手術で、排尿障害や浮腫など合併症も多い)
という手術を受けなければならず、手術後にまだがんが残っているとわかったり、もっと進行してしまっている場合には、抗がん剤治療が待っています。
妊娠、出産もできなくなりますし、治療の合併症や闘病に苦しむことになります。
年代別だと20代から徐々に増加し、30代~40代が発症のピークとなっているようです。
以前は発症のピークが40代~50代と言われていたため、近年は発症が若年化していると考えられます。
子宮頸がん健診って?
子宮頸がん予防として、子宮頸がんワクチンがあります。
ワクチン接種も効果が大きく大切なのですが、接種すれば100%大丈夫というものではありません。
今回は、子宮頸がん検診についてお話したいと思います。
子宮頸がん検診って何をするの?
子宮頸がん検診では
問診:直近の月経、妊娠・出産、生理以外での性器出血があるかどうかや、検診の受診状況、子宮の病気などで病院へかかったことがあるかなどを聞かれます。
視診:クスコという膣を広げる医療器具を入れて、子宮頸部を診ます。
細胞診:専用の器具を使って、子宮頸部からこすり取った細胞を病理医などが調べます。
内診:医師が指を膣内に入れ、もう一方の手で腹部を押し、子宮や卵巣の大きさを確認します。
という流れでチェックを行うのが一般的です。
専用のジェルを使いますし、一般的には痛みはないと言われています。
が中にはクスコを入れた際や内診のときなどに、痛みを感じる人もいるようです。
正直、医師との相性もありますね。
内診時はリラックスが大切です。
参考文献:子宮頸がん検診ってどんな検査? | 子宮頸がん | TOKYO女子けんこう部
どれくらいの頻度で検診へいくといいの?
子宮頸がんは一般的に進行速度が非常にゆっくりな為、異形成の段階から進行がんになるには2~3年かかると言われています。
そのため前回のがん検診で特に異常がなかった場合は、「2年に1回」のペースで定期的に検診を受けることが国から推奨されています。
もちろん異常があった場合は、2年を待たずに速やかに精密検査を受けるようにしましょう。
なお私の友人のケースでは、前回は何も異常がなく異形成ですらなかったのに、うっかり3-4年開けてしまったら、子宮頸がんステージ1Bになってしまっていたので、最低2年に1回は受けたほうがいいです。
子宮頸がん検診にかかる費用は?
子宮頸がんの検診を自治体が実施しているところもあります。
その場合は500円~1000円くらいで子宮がん検診を受けられます。
自治体によっては「がん検診を受けましょう」という内容のお便りやクーポンが届くところもあります。
是非活用してください。
自費の場合は医療機関によって異なりますが、¥5000前後というのが一般的です。
結構なお値段するのねと反射的に感じたかもしれませんが、2年に1回、¥5000でがんを防げるなら安いと思いませんか。
若いうちから定期的に検診へ!
友人が子宮頸がんになってしまったのを見た筆者は、声を大にして皆さんに伝えたいのです。
コンドームを使って!
定期的に子宮頸がん検診を受けて!
お願いします。
確かに「コンドームを着けさえすれば100%子宮頸がんにならない」というわけでは有りません。
が、NSやNNに比べて、発症リスクを減らすことはできます。
そして子宮頸がんは「風俗で働くから発症する病気」ではなく、性行為を行ったことのある女性なら誰しも、発症する可能性を抱えています。
そしてがん自体、子宮頸がん自体も、今は「助かる可能性が十分ある病気」です。
ただし、性病もがんも「早期発見・早期治療」が重要になります。
異形成の間に発見することができれば、レーザー治療や、円錐切除といって子宮頚部の一部分だけ切除する手術で済みます。
妊娠できる身体でいられるし、再発のリスクもほぼありません。(ゼロではないですが…)
なので性病検査と併せて、子宮頸がん検診も定期的に受けることをおすすめします。
まとめ
子宮頸がんワクチンが再び推奨されるようになったので、子宮頸がんについて見たり聞いたりしたことがあるという女性も増えてきました。
毎年約3000人の女性が死亡し、その何倍もの女性が、治療や合併症、そして進行・再発・転移におびえています。
また
若い世代の死亡率が高く、「マザーキラー」と呼ばれていること
出産できなくなってしまうことから少子化が加速すること
これらも非常に深刻です。
実は多くの先進国では、ワクチンと定期検診の普及により子宮頸がんで亡くなる人がどんどん減少しています。
にも関わらず、日本の死亡者数は増え続けているんです…
理由は、ワクチンの低接種率と、それにもまして定期検査を受けない人が多いからです。
後悔しないために、コンドームの使用と子宮頸がん検査を当たり前にやってください。
子宮頸がん検査は1-2年に1回と、性病検査に比べるとスパンが長めになります。
忘れないようにしたいですね。
風俗未経験からでも始められる高収入なお仕事たくさん♪